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【24.06.18】永年在職議員表彰の謝辞/憲法生かした政治実現へ  笠井亮議員

日本共産党の笠井亮議員が18日の衆院本会議で受けた永年在職議員の表彰に対する謝辞は次の通りです。


院議をもって在職25年の表彰をしていただき、誠にありがとうございました。1995年の参議院への初当選、2005年の総選挙以来、四半世紀にわたり、さまざまな試練を乗り越え、比例代表で日本共産党を応援してくださった全国と首都東京のみなさんに心からお礼を申し上げます。また、どんなときも叱咤(しった)激励してくれた連れ合いにも、感謝します。

私の政治活動の原点は、広島の被爆2世としての非核平和の思いです。地獄の原爆体験、子どもの結婚、孫を心配する母の姿に、二度と人類はこの悲劇を繰り返させてはならじと、侵略戦争反対を命がけで貫いた平和の党、日本共産党とともに歩んできたことはわが人生の誇りです。

今日、世界で戦争への逆流を許さず、平和を求める本流が力強く発展しています。史上初の核兵器禁止条約を採択した国連会議や締約国会議に私も出席し、大国だけでは見えない世界を実体験してきました。日本政府が「核抑止力」の呪縛を断ち切り、一刻も早く条約に参加するとともに、米国と一緒に戦争する国でなく、憲法9条にもとづく外交で東アジアの平和を築く役割を発揮するよう、今後とも力を尽くすものです。

私の在職は「失われた30年」と重なります。政治の役割は安心の国民生活にあると、歴代12人の首相と論戦し、新自由主義や軍事強化の政治と真っ向から対決、対案を示し、日本共産党のチーム力を発揮してきました。今日の政治の劣化を招いた裏金や金権腐敗の一掃、企業・団体献金禁止、国民の声を公正に反映する選挙制度の改革こそと痛感しています。

どんな利権や横暴がいっとき猛威をふるっても、道理も民主主義もないものは、必ず歴史の審判が下ります。私が80年代前半、ヨーロッパに駐在したとき対決した覇権主義のソ連があえなく崩壊し、日本共産党がもろ手を挙げて歓迎したことを、揺るがぬ確信にしてきました。

いま世界でも日本でも、地球沸騰化、貧富の格差など、資本主義そのものが問われてい ます。高い生産力をもつ日本でこそ、旧ソ連や中国などと違い、誰もが尊厳をもって安心して暮らせ、「自由な時間」を取り戻し、能力を発展させることができる「人間の自由」が花開く社会。このロマンある道を大いに開拓していきたいと思います。

何よりいま、政治への怒りが噴出するなか、憲法を生かした希望ある政治の実現へ、全力を尽くす決意を込めて謝辞といたします。ありがとうございました。

【「しんぶん赤旗」2024年6月25日付】

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