核不拡散条約(NPT)再検討会議が行われているニューヨークの国連本部前で2日、核兵器廃絶を求めるデモ行進が行われました。女性反戦組織のコードピンクや米退役軍人で構成するベテランズ・フォー・ピースなど平和・市民団体が主催しました。
参加者は「命と地球のために核廃絶を」「核兵器の保有は人類に対する犯罪だ」などと書かれたプラカードや横断幕を持ってアピール。出発地点では核廃絶を願う曲を合唱したり、核の恐ろしさを伝えるパフォーマンスを披露し、多くの通行人が注目しました。
国連米国代表部前では、参加者がプラカードを持って座り込みを行いました。車で通りかかった運転手が「ノー・ニュークス」と掛け声を合わせる場面もありました。
ネバダ州ラスベガス出身の大学院生ベラ・アンダーソンさん(34)は、地元の近くに以前核実験が行われた場所があることから、反核運動に携わってきました。「核の恐ろしさを多くの人に知ってほしい。今こそ結束しなければ」と意気込みます。「核抑止は通用しない。別の方法で平和は実現できると声を上げたい」と話しました。
広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長、原水爆禁止日本協議会の土田弥生事務局次長、日本共産党の笠井亮衆院議員も行進に参加しました。
【「しんぶん赤旗」2022年7月4日付】