韓国大統領就任式に出席した日韓議員連盟代表団は11日午後、ソウルの新大統領府で尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を表敬訪問し、祝意を述べ、日韓関係の改善などについて会談しました。日本共産党から笠井亮衆院議員(同議連幹事・法的地位副委員長)が参加しました。
尹氏は、就任式への出席に感謝すると述べ、行き詰まっている日韓関係の早急な修復・改善の必要性を強調。「両国の未来志向の協力関係を示している(1998年の)金大中(キムデジュン)・小渕パートナーシップ宣言を発展的に継承し、両国間の友好協力関係の新たな地平を開くことを期待している」と表明しました。
これに先立ち、日韓議連代表団は同日、国会内で朴炳錫(パクビョンソク)国会議長を表敬訪問し、懇談しました。
朴氏は「両国関係が過去の歴史を直視しながら、未来志向的に発展するよう引き続き願っている」として、「両国の懸案を前に進めて解決するという指導者と政治家の決断、本気度が必要だ」と強調しました。
笠井氏は「いまほど日韓関係の改善と両国民の友好関係発展が求められている時はないと、就任式に9年ぶりに出席し痛感している」と表明。「両議会人の役割が大きい。両議連の共同声明で強調された日韓パートナーシップ宣言にある過去を直視し未来を志向するという精神で力を尽くすときだ。頑張りたい」と述べました。