「基地の強化、恒久化は容認しがたい」立川市長
(以下本文は「しんぶん赤旗」3月21日付けより転載)
日本共産党の笠井亮衆院議員、田村智子参院東京選挙区候補は二十日、植木こうじ都議、徳永睦博党都委員会三多摩事務所長とともに、立川市の青木久市長、昭島市の佐藤清助役を訪ね、米軍横田基地の再編・自衛隊移駐や軍民共用化問題について懇談しました。
◇
青木立川市長との懇談で、笠井氏は米軍再編をめぐる日米間の協議が今月末に「最終報告」をまとめるのを前に、「横田基地を抱える自治体として、思いを聞かせてほしい」とのべました。
青木市長は「(米軍機の)騒音もひどいが、基地の強化、恒久化は容認しがたい。僕らは戦争を経験している世代だし、(一九五〇年代の米軍)立川基地(拡張問題)でずいぶん苦労した。立川市は立川基地の返還で発展した」と語りました。
笠井氏が、国会で再編協議の経過について説明を要求しても、政府が「交渉中」を盾にまともに答えようとしないことを紹介すると、青木市長は「自治体にも説明はない。防衛庁は『説明に行く』というが、説明ではなく説得しようというだけだ」と応じました。
笠井氏は、米軍岩国基地(山口県)への厚木基地艦載機部隊の移転受け入れの是非をめぐる旧岩国市の住民投票で、受け入れ反対派が圧倒的多数を占めたことを紹介し、「基地自体の存在についての見解はどうあれ、住民の声をふまえよというのが地方自治だ」とのべました。
懇談には早川市議が同席しました。
◇
昭島市の佐藤助役は、笠井氏らとの懇談で、「航空総司令部が来ることで市民生活にどんな影響があるのかが懸念だ。国に情報提供を求めてきたが、今のところ帰ってくるのは『過去の実態では飛行機の飛来は年四百回程度』というぐらいだ」と紹介しました。「(航空総隊司令部がある)府中基地にはヘリポートしかなかったが、横田基地には滑走路があるので、新しい運用の変化が将来出てくるのではないか、ということを市長も心配している」とのべました。
また、横田基地の存在や再編について周辺市町の見解が分かれる場合でも、「騒音対策など、一致できることは一致して国に要望していこうと考えている」と答えました。
懇談には、荒井啓行、永川勝則、佐藤文子の各市議が同席しました。
横田基地を視察する笠井亮議員、早川輝市議、田村智子候補、植木こうじ都議(左から)