「加計ありきの仕掛け」/笠井氏会見
日本共産党の笠井亮政策委員長は20日、国会内で記者会見し、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり愛媛県職員らが首相官邸を訪問する予定を記した内閣府発信のメールが文部科学省内で確認されたことについて、「加計疑惑のど真ん中の証拠だ」として、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」だと述べたとする愛媛県の面会記録の信ぴょう性を示していると述べました。
笠井氏は、メールには愛媛県の文書と共通する内容が書かれており、「(2015年4月2日の)15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです」との記述もあると指摘し、「逃れようのないものだ」と語りました。また、柳瀬氏との面会の直前に内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)が面会した相手として、加計学園に続き愛媛県と今治市の関係者の名が記載されていることに触れ、「愛媛県が加計学園を連れて行ったのではなく、加計学園側が県と市を連れて行った。加計ありきという仕掛けだ」と強調しました。
その上で笠井氏は、いよいよ柳瀬氏らの証人喚問は必須だとして「何よりも安倍首相自身の関与、『首相案件』だという焦点がはっきりした。徹底的な真相究明が不可欠」だと主張しました。
【「しんぶん赤旗」2018/4/21付】