(「しんぶん赤旗」2013年12月24日付より)
スーパー堤防「不要、違法」
東京・江戸川 控訴審勝利へ緊急集会
東京都江戸川区が「スーパー堤防」計画と一体に進める、土地区画整理事業の取り消しを求めて裁判をたたかっている区民と支援者は23日、同区で緊急集会を開き約80人が参加しました。主催は江戸川区スーパー堤防取消訴訟を支援する会。
原告側は東京地裁で争った一審で、スーパー堤防の不要性、住民に移転などの負担を強いる区画整理事業の違法性を訴えました。しかし、東京地裁は12日、区側の主張に合理性があるとして原告の訴えを棄却する判決を出しました。
弁護団事務局長の大江京子氏が裁判の経過を報告。地裁判決について「憲法の財産権、幸福追求権を著しく侵害するものだ」などと不当性を指摘しました。
原告団の高橋新一団長は、強引に事業を進め、計画地域の住民に立ち退きを迫る区の姿勢を批判。「住民いじめをする政治に未来はない。控訴審で断固としてたたかいます」と
決意表明しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員が駆けつけ「みなさんのたたかう決意を受け止め、大義のない公共事業の大盤振る舞いをさせないように国政の舞台で頑張ります」と激励しました。原告団を支援する各団体の代表もあいさつしました。
今後のたたかいについて、「支援する会」の堀達雄事務局長が、計画見直しを求める新署名など幅広い取り組みを進めようと呼びかけました。