原子力頼り=国民的議論の必要性を強調
日本共産党の笠井亮衆院議員は2日のTBS系「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、東日本大震災や福島第1原発の放射能漏れ事故について、政治がどう向き合うべきか、各党代表と議論しました。
はじめに、民主党と自民党の「大連立」の是非が議論となり、民主党の渡辺周衆院議員と自民党の小坂憲次参院幹事長は、ともに「YES」のフリップを提示しました。
笠井氏は、「震災の救援や原発の危機収束では、超党派でやらなければいけないのは当然だが、それをきっかけに、なんでも大政翼賛会みたいな話になるとすればおかしい」と指摘。「政権となれば、どういう政治をやるのか全体が問われる」とし、批判しあってきた政党同士が「大連立」を組むようなことに、国民は納得しないと述べました。
日本に原発が必要かというテーマで渡辺氏は「当面は原子力に頼らざるを得ない」と回答。小坂氏や公明党の高木洋介幹事長代理も、原発に固執する姿勢を示しました。
笠井氏は、歴代政府が「安全神話」にしがみついて原発事故の危険への警告を無視してきたと指摘。「原子力行政を安全最優先に転換する。菅首相も(わが党の)提起に(すべての原発を)総点検すると言ったし、14基の新増設についても『白紙も含めて検討』と言った。まずそこをやった上で、エネルギーを原子力に頼っていいのか、国民的議論が必要だ」と強調しました。(しんぶん赤旗/2011年4月3日より)
原子力頼り=国民的議論を