障害者「自立支援」法案 人間らしい生活を奪わないで
(記事は10月5日「しんぶん赤旗」から)
日本共産党の笠井亮衆院議員(厚生労働委員)は四日、池田真理子党都委員会国政相談室長とともに東大和市のNPO(民間非営利団体)法人自立生活センター・東大和を訪れ、スタッフや障害者ら約二十人と懇談しました。同センターは、障害者の自立生活を支援し、点字翻訳を行ったり、障害者の権利擁護のために活動しています。
懇談では、サービス利用料を定率一割負担にするなど、障害者に重い負担を強いる障害者「自立支援」法案の再提案について意見が交わされました。
笠井氏は「障害者を支えるのは社会の役目。障害者に負担を強いる、問題だらけの障害者『自立支援』法案をみなさんと力を合わせて再び廃案にしましょう」とあいさつしました。
参加者からは「人間らしい生活と就労が両立できるようにしてほしい」「人生をおう歌したいときに負担を強いて、家にこもって水を飲み空気を吸うだけの生活をしろというのか」と同法案への不安や怒りが次つぎと寄せられました。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)になって五年という木村カヅ子さん(六一)は手足を動かせず、会話ができません。目の動きでアクリル盤の文字を示しながら、「障害者『自立支援』法案は、直接命にかかわるもので、みんなで反対していってほしい」と訴えました。
事故で車いす生活の飯田譲治さん(五三)は「国会では、障害者の生活と権利を守るために障害者『自立支援』法案の廃案とともに、大企業の優遇税制撤廃などもアピールしてほしい」と語りました。