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【07.05.01】第78回メーデー 全国369カ所で開催

 「しんぶん赤旗」5月2日付けより
 「ストップ!海外で戦争する国づくり」「なくせ!格差と貧困」などを掲げて第七十八回メーデーが一日、全国三百六十九会場で開かれました。東京都渋谷区の代々木公園で開かれた中央メーデー(全労連などでつくる実行委員会主催)会場には、降り始めた雨のなか、四万二千人が参加(主催者発表)しました。

中央会場 志位委員長あいさつ

 
 「格差是正」と書いた帽子や、「憲法九条を世界に広げよう」とうろこが「9」になったこいのぼりを掲げ、「国民的共同を」との壇上からの訴えに、大きなかけ声や拍手でこたえました。
 黄色いハンカチで飾った「憲法改悪反対」の横断幕を掲げた世田谷区職労学校分会。「改憲手続き法案を国会でごり押しする自公政権にみんな怒り心頭です。世論と運動で法案成立は許さない」と安田稔男分会長(60)が力を込めます。
 「ワーキングプアは国の責任だ」「正社員の雇用を」と書いた国会議事堂のみこしをかつぐ自交総連日の丸交通足立支部の高沢悟さん(54)。「日本経団連に向けたデモ行進や宣伝もやってるよ。労働者の懐が豊かにならない限り、タクシー労働者の貧困も解消できない」と語ります。
 実行委員会を代表して坂内三夫代表委員(全労連議長)があいさつし、日本共産党の志位和夫委員長、映画人九条の会の呼びかけ人で映画監督の大澤豊さんが連帯あいさつしました。
 志位氏は「社会的連帯で反撃を」を合言葉にどの分野でも国民の運動が新たな前進を開始していると強調。貧困と格差の拡大に対する社会的反撃を前進させ、草の根からの運動で憲法改悪反対の揺るぎない国民的多数派を築こうと訴えました。
 青年やパート、放送労働者が決意表明。「髪を染めているから」と解雇された十六歳の女性が解雇撤回をかちとったと報告すると、指笛が鳴り、歓声に包まれました。
 三コースのデモ行進では、派遣労働者を扱ったテレビドラマの主人公を模したはりぼてや、大河ドラマ「風林火山」にちなんだ赤いよろいに「九条守れ」ののぼりをはためかせた侍が通行人の注目を集めました。
(写真)雨の中、開かれた第78回中央メーデー。手前左はあいさつする志位和夫委員長=1日、東京・代々木公園

全労連・坂内議長があいさつ

 実行委員会を代表してあいさつした坂内三夫代表委員(全労連議長)は、弱肉強食、差別と貧困の格差社会をつくり出し、憲法九条を改悪して、再び海外で戦争する国に変える攻撃が目の前に迫っていると指摘、「疲れた体を引きずり出してでも、たたかうべきとき」と訴えました。
 「一人ひとりの力は小さくとも、日本国憲法がある限りこの国の主人公は私たちです。労働者と国民が団結してたたかえば、必ず世の中は変わります」とのべ、政府と財界を追い詰め、参院選で国会の力関係を変えようと強調。格差と貧困をなくし、安定した雇用と賃金、憲法を守る運動をさらに大きく広げようと呼びかけました。

笠井議員が参加者を激励し、パレードで行進

 

 
    参加者を激励する笠井亮議員、谷川智行参院比例代表候補
    ら(写真上)
    パレードでシュプレヒコールをあげる笠井議員、谷川候補、
    田村智子参院東京選挙区候補(写真下)

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