笠井亮衆院議員が参加
エッセイストの海老名香葉子さんが中心になって建てた東京・上野の「慰霊碑・哀しみの東京大空襲」と「母子像・時忘れじの塔」で9日、東京大空襲の犠牲者をしのび、平和を願う「時忘れじの集い」が開かれました。のべ千人以上が集まり、「悲惨な戦争を二度と繰り返さないために体験を受け継ごう」と語り合いました。
海老名さんは、大空襲で肉親を失った人の手記を紹介しながら「体験者は高齢になっていますが、苦しい思い、涙を平和のために声に出して伝えてください」とあいさつしました。
平和サークル「P魂s」(ピーソウルズ)の若者たちが「戦争を知らない世代も自分のことととらえて、体験者と一緒に前にすすんでいきたい」と力強く語りました。
碑と母子像は、大空襲で六人の肉親を亡くした海老名さんの努力で2005年にできました。像は子ども時代の海老名さんと弟、母親をイメージしてアニメーション作家の有原誠治さんがデザインしました。
制作にあたった彫刻家の本多正直さんは「彫るときに、自分の子どもたちがちょうどこの像の子どもたちと同じ年ごろで、妻と一緒にポーズを取ってもらった。戦争でこの子たちが命を失ったらと思うとつらくて涙が出た」と語りました。
日本共産党の笠井亮衆院議員が参加しました。
(2007年3月10日/しんぶん赤旗より)