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【24.05.22】核抑止力論の否定こそ「核兵器のない世界」へのカギ/国際賢人会議と議連の意見交換会

志位議長と笠井議員が出席

核軍縮に関する日本政府主催の「国際賢人会議」委員と、核軍縮に関する超党派議員連盟との意見交換会が22日、国会内で行われました。

賢人会議側から、白石隆・熊本県立大理事長(座長)、アンゲラ・ケイン元国連事務次長、グスタボ・スラウビネン第10回核不拡散条約(NPT)運用検討会議議長、マルティ・ナタレガワ・元インドネシア外務大臣ら13人が参加、白石座長らがあいさつしました。日本側からは与野党の国会議員が出席し、国際軍縮促進議員連盟と核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)の代表があいさつしました。

日本共産党からは志位和夫議長と笠井亮衆院議員が参加。志位氏は意見交換のなかで、来日への歓迎を表明したうえで、次のように述べました。


私は、唯一の戦争被爆国である日本が主催する賢人会議として以下の4点を特に考慮されることを要望します。

一つは、核兵器の非人道性の告発です。

二つは、核抑止力論への批判です。

三つは、核兵器禁止条約への肯定的評価です。

最後に四つ目は、核兵器国によるNPT第6条(核軍備縮小・撤廃)の義務と合意の誠実な実行です。

とくに核抑止力論とは、いざとなれば核兵器を使用することが前提となった議論です。すなわち、いざとなれば広島・長崎のような非人道的惨禍を引き起こすことをためらわないという議論です。核兵器の非人道性を批判するならば、核抑止力論を退けることが大切ではないでしょうか。そのことこそ、「核兵器のない世界」を実現するカギだと考えます。

【「しんぶん赤旗」2024年5月23日付】

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