96歳〝弟と母は相次ぎ亡くなった〟諦めない
民間空襲被害者の救済法案の成立を目指す「全国空襲被害者連絡協議会」(全国空襲連)は4日、東京都内で決起集会を開き、今国会中の法案成立に向けて、活動を続けると表明しました。吉田由美子全国空襲連共同代表は、「決して諦めることなく、がんばりぬこう」と訴えました。
同法案をめぐっては、超党派の国会議員連盟が救済法案をすでにまとめています。ただ、与党内の手続きが進まず、国会提出に至っていません。同議連は、昨年に議連会長が死去した後、新会長の選出をしていないなど活動が滞っています。
全国空襲連は、署名活動や街頭宣伝などを続けています。集会アピールは、今後もこうした努力を続けると述べています。また、同議連に対して、法案を推進できるように体制を再編し、活動を再開させるよう求めています。同アピールは参加者の拍手で採択されました。
この日、1945年3月10日の東京大空襲を経験した利光はる子さん(96)が、身振り手振りを交えて当時の様子を語りました。利光さんは、「姉ちゃん先に行ってくるね」と言って母と先に逃げた弟が助からなかったことや、大やけどを負った母が2週間ほどして亡くなったことなどを語りました。
笠井氏あいさつ
参加した日本共産党の笠井亮衆院議員(議連副会長)は、「議連の体制を立て直すことに汗を流したい」などとあいさつ。日本弁護士連合会会長や日本原水爆被害者団体協議会、与野党国会議員がメッセージを寄せました。
【「しんぶん赤旗」2024年3月5日付】