東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年を前に「地震大国日本に原発はいらない! ALPS(アルプス)処理水海洋放出の中止と被災地の真の復興をめざす3・9原発ゼロ新宿パレード」が9日、東京都内で行われました。参加した400人が「原発むり!」と、うちわでアピールし「すべての原発いますぐ廃炉」と声をあげました。飛び入り参加する人もいました。
主催は全労連、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)などでつくる原発をなくす全国連絡会です。
主催者あいさつした全日本民医連の岸本啓介事務局長は、1月の能登半島地震で志賀原発が過酷事故寸前に追い込まれ、避難計画も全く機能しないことが示されたと強調。「地震大国・日本に原発を建てる場所はどこにもない。これが能登半島地震の教訓だ」と強調し、政府に全原発廃炉の決断を求めました。
ふくしま復興共同センターの野木茂雄代表委員は、汚染水(アルプス処理水)海洋放出の中止を要求。「岸田政権の原発推進政策への転換は絶対に許せない」と訴えました。
日本共産党の笠井亮衆院議員は「原発をやめ再エネ・省エネに切り替えるため、世論と運動で自民党政治を終わらせ、希望の扉を一緒に開こう」と呼びかけました。
福島県郡山市から参加した保育士(28)は、原発事故で高校の入学式ができず、3年間仮校舎の学生生活だったと述べ「人生にも大きな影響を与えた原発をなくしたい」と話しました。
【「しんぶん赤旗」2024年3月10日付】