核兵器禁止条約第2回締約国会議に参加している日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表委員、原水爆禁止日本協議会の代表団、日本共産党の笠井亮衆院議員は28日、核保有国に対し、核兵器禁止条約に参加するよう求めてデモ行進しました。国連本部前のイザヤの壁から米国とロシア国連代表部に向けて300人以上が行進し、寒風吹きすさぶ中、「ノーモアヒロシマ」「ノーモアナガサキ」「核兵器なんていらない」とコールしました。沿道から共感を示すサインが送られました。主催は米国の反核団体「マンハッタンプロジェクト」です。
行進を前にイザヤの壁前で行われた集会で、日本の被爆者の金本弘さんは、「私たちが生きている間に核兵器をなくしてほしい。米国がつくった原子爆弾で私たちは苦しんでいる。米国がつくったのだから、核兵器禁止条約に最初に入って、なくす先頭に立ってほしい」と訴え、大きな拍手が送られました。
韓国の被爆者と被爆2世も参加。被爆2世が、父親が徴用され、長崎で被爆したと語り、「2世、3世にも健康被害があり、原爆の被害は世代を超えて続いている」と述べ、核兵器廃絶を呼びかけました。
ニューメキシコ州在住の人は、「先住民がいる場所でウラン採掘がおこなわれ、私たちは病んでいる。ウラン採掘をやめて」と訴え。核実験場から72㌔風下にいたニューメキシコ州に住む人は、「ずっと苦しんでいる。核にかかわる産業をすべてつぶしてほしい。みなさんと平和のうちに共存したい」と語りました。
ロシア国連代表部前では、「核を存在しない状態にすることが安全につながらう」と科学者が訴え。ロシア代表部は要請文を受け取りました。
【「しんぶん赤旗」2023年11月30日付】