世界各国で取り組まれている気候アクションに連帯し18日、全国で集会やデモが行われました。東京都では気候危機打開と脱原発をテーマに、パレードとイベントが開かれました。主催は、気候問題に取り組む市民団体「ワタシのミライ」と「フライデーズ・フォー・フューチャー(FFF)・東京」、脱原発をめざす「さようなら原発1000万人アクション」。イベントとパレードに延べ8000人(主催者発表)が参加しました。(関連記事)
「日本の気候対策は遅れている。若い世代のことを考えていない姿勢にすごい怒りを感じている」。そう語るのは妹とパレードに参加した女性(32)=千葉県浦安市=です。原発事故を経験したにもかかわらず莫大(ばくだい)な税金をかけて原発を推進する政府を批判。「気候変動対策に即効性のある再エネを促進してほしい」と話しました。
FFF横浜の男子高校生(16)は、「化石燃料から一刻も早く再エネに移行してほしい」と力を込めます。今の日本の政策では気候変動は止められないと強調し、「どの政党が政権をとっても気候変動を止めるための政治をしてほしい」と語りました。
ワタシのミライ事務局の吉田明子さんは、政府はエネルギーや原発の問題でも市民の声を聞いていないと批判。「再エネ100%への移行と、人権や貧困なども含め弱者にしわ寄せがいかない公平な社会を目指し気候危機の問題に取り組んでいきたい」と語りました。
パレードには、日本共産党の田村智子副委員長、笠井亮、宮本徹両衆院議員、吉良よし子参院議員、都議らが参加しました。
【「しんぶん赤旗」2023年9月19日付】