スポーツ拠点が破壊される明治神宮外苑(東京都港区・新宿区)の再開発問題で、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員、笠井亮衆院議員は25日、都議団、新宿・港の区議、地域住民とともに文科省、日本スポーツ振興センター(JSC)に新ラグビー場の問題などをただしました。
再開発計画では、JSCが管理し、国有地の秩父宮ラグビー場は、再開発で神宮球場と場所を入れ替えて建て替えられる予定です。建て替えに伴う土地の不動産鑑定は事業者の三井不動産が行うと答えたJSCに、吉良氏は適正な鑑定のためにJSCとして独自に鑑定を行うのか質問。担当者は「まだ決まっていない」と答えました。 原田あきら都議は「JSCは国民の財産を処分するのに都と事業者にゆだねている」と批判しました。
新ラグビー場の整備運営事業者を選ぶ入札で、三井不動産が圧倒的に安い金額で落札したことについて、JSCは入札参加者に同じ情報を提示したと説明。和泉なおみ都議は「三井は再開発の事業者で他より有利な情報を持っており、入札に加えることは公正性を損なう」と指摘しました。
また、秩父宮ラグビー場の現地改修が2012年ごろに検討されたことについて、森喜朗元首相と都が再開発について話し合った時期で、政治家の介入があったのではないかと指摘が出ました。
【「しんぶん赤旗」2023年5月27日付】