多数の樹木を伐採することなどに批判の声が上がっている神宮外苑(東京都港区、新宿区)の再開発問題で「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」は20日、永岡桂子文部科学相に申し入れを行い、再開発計画の抜本的な見直しを求める決議を渡しました。日本共産党、自民党、立憲民主党、社民党の各議員が参加しました。
発起人代表で自民党の船田元・衆院議員が決議文について「神宮外苑は都民の憩いの場であり、再開発でイチョウ並木などの景観がおかしくなる。大幅な変更を求めたい」と説明。入れ替え・建て替え計画の野球場とラグビー場について現在の場所での改修を求めました。
発起人の一人で共産党の笠井亮衆院議員は「大局的な見地から自然と歴史と文化を守る役割を発揮してほしい」と強調。イチョウ並木を含めた樹木の保全へ神宮外苑の名勝指定を求めるとともに、国交相、環境相とも連携して保全に向けて法律の適切な適用や新たな枠組みを検討するよう要請しました。
永岡文科相は「しっかりお話をうかがった。名勝指定について、地元自治体から意見具申があれば議論できる」と答えました。
議連は文科省に先立つ18日、環境省、東京都にも申し入れを行いました。
【「しんぶん赤旗」20223.01,20】