田村智子さん、笠井亮議員秘書が同行
現在建設中の首都高速道路中央環状新宿線(トンネル構造・豊島区高松~目黒区青葉台)沿線の「山手通り関係5区連絡会」の代表は14日、田村智子日本共産党参院東京選挙区候補、植木こうじ都議、関係5区区議らとともに、首都高速道路(株)本社を訪れ、環境問題などについて要望しました。
「山手通り関係5区連絡会」は、新宿線沿線の4つの住民団体(落合の環境を守る会(新宿区)・山手通りの環境を良くする住民の会(中野区東中野)・山手通り問題本町・弥生町の会(中野区)・高速道路公害から生活と環境を守る会(目黒区))と個人で構成している団体で、新宿線計画案が発表されて以来、20年にわたり、繰り返し東京都と首都高に住民要求を示して運動をすすめています。
今回は、各排気塔の排気ガスの測定値をリアルタイムで表示すること、脱硝装置、SPM(浮遊粒子状物質)除去装置のメンテナンスの情報提供やNO2とともにNOや炭化水素など有害物質の除去を100%に近づけること、山手通りの自転車通行帯の安全対策など9項目について要望(下記)しました。
首都高側の回答は、現在は排気ガスのリアルタイム表示は考えていないなどとの回答にとどまりましたが、渋谷区での工事騒音・振動問題の具体的事例については、現場に対応を指示する旨約束しました。連絡会は今後も引き続き要望していくことにしています。
この日の要望には、来住和行、岩永しほ子(中野)、川村のりあき(新宿)、五十嵐千代子(渋谷)、小林ひろみ(豊島)、森美彦(目黒)の各区議が参加、笠井亮衆院議員秘書が同席しました。
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要 望 書
首都高速道路株式会社
代表取締役社長 橋本 鋼太郎 殿
2006年12月14日
山手通り関係5区連絡会
(豊島・新宿・中野・渋谷・目黒)
連絡先:川島健夫
中野区東中野1-30-18
私ども、山手通り五区連絡会は、04年12月16日の首都高速道路公団本社での話し合いに続いて、05年2月10日には東京都と、05年5月13日には首都高速道路公団とさらなる環境対策等を求めて交渉を重ねて参りました。また、06年11月17日には東京都と再度の話し合いをして参りました。
この間の、話し合いをふまえ以下の点を確認と要望をしたくお願いをするものです。
(一)首都高速道路株式会社(以下首都高)が、住民の不安に応え、各排気塔の排ガスの状況を一日分ごとの平均としてHPで公表することは評価しておりますが、測定値をリアルタイムで表示すること。
(二)脱硝装置およびSPM除去装置については、機器による測定のもと、メンテナンスを適切に行っている状況について住民に情報提供すること。関係機関と連携し、NO2と共にNOや炭化水素などの有害物質を除去し、100%除去率に近づけるなど、性能の高いものへ開発・更新すること。特にNOについては西松建設がNOを除去できる装置を開発しており、ただちに仕様を改善すること。
(三)沿道の排気ガス汚染対策については関係機関と連携し、さらに新技術の導入や試験的なものを含め積極的に活用を図ること。
(四)換気所の運転については、東京都、首都高、地域住民と安全、環境についての運用協定を結ぶこと。
(五)環境測定の情報公開をふまえ、恒常的に協議できる場を住民参加のもとに設置すること。
(六)事後アセスメントを適切に行い、当該基準を超えた場合には供用を停止すること。
(七)当初計画より大幅に遅れている山手通の工事については、沿道の環境・周辺店舗の営業の観点から可及的速やかに完了すること。
(八)山手通のバス停留所については、風雨を避ける設備を設置すること。自転車通行帯の新設により自転車の通行量増が予想されるため、特に駅周辺については駐輪施設を整備するよう関係機関と連携すること。
(九)自転車通行帯の安全対策はどのように検討されているか。
以上