オーストリアの首都ウィーンで21日、核兵器禁止条約第1回締約国会議が始まりました。23日までの日程です。議長に選出されたオーストリア外務省のアレクサンダー・クメント軍縮局長は「核兵器禁止条約そのものと人類全体の願いである核兵器のない世界に向けて強力なメッセージを送れると確信している」と話しました。
クメント氏は、軍拡競争の激化や核兵器使用の威嚇に懸念を示し、「禁止条約はますます重要で貴重なものになっている。今ほどこの条約が求められているときはない。締約国会議の機会にこの若い条約を強化しよう」と強調しました。
国連のグテレス事務総長がビデオメッセージを寄せて「核兵器がわれわれを絶滅させる前に核兵器を廃絶しよう」と会議の成功に期待を表明しました。
締約国のほか、署名だけを済ませた国など約30カ国がオブザーバー参加しています。20日にカボベルデ、グレナダ、東ティモールの3カ国が条約を批准し、締約国は65カ国となりました。
会議には日本共産党から笠井亮衆院議員が党代表として参加しています。
【「しんぶん赤旗」2022年6月22日付】