憲法にそった行動を強調
(記事は10月17日のしんぶん「赤旗」より。写真は番組で発言する笠井議員―TBSの放送より)
日本共産党の笠井亮衆院議員は十六日早朝のTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、北朝鮮の核実験に対する制裁措置について、「憲法を大事にして、日本ならではの役割を果たすことが大切だ」と強調しました。
十四日(日本時間十五日未明)に採択された国連安保理決議について、笠井氏は「非軍事の外交的・平和的な努力をめざしている。日本は率先して平和の旗を掲げて、唯一の被爆国としても道理を尽くして北朝鮮に決議受け入れを迫るのがいちばんだ」と述べました。
自民党の舛添要一参院議員は、北朝鮮籍の船舶に対する「貨物検査」を行う米軍などへの後方支援の特措法に言及し、民主党の浅尾慶一郎参院議員も「『船舶検査』を求めた立場の日本がやらないとおかしくなる」と述べました。
これに対して笠井氏は「憲法上、できないことはできないという態度をはっきり取るべきだ」と指摘。「決議は国連加盟国や六カ国協議の関係国に対して、緊張を激化させる行為は慎むことを挙げている。今まで憲法上できなかったことをやろうということ自体、北朝鮮に日本は軍事的に対応するという誤ったメッセージを与える」と述べました。
「日本の近海で他国が行動するのに、日本は何もしなくてもいいのか」との議論に対しては、「日本はやっている。北朝鮮に対する独自の制裁措置を取った。中国・韓国に首相が行き、国連の議長国も務めている。決議を尊重し、あくまでも国際協調、平和的・外交的努力に徹するべきだ」と述べました。