日本共産党の笠井亮衆院議員と井上哲士参院議員、大平よしのぶ前衆院議員・衆院中国ブロック比例代表予定候補らは5日、広島市内の県被団協(佐久間邦彦理事長)を訪ね、佐久間理事長や「黒い雨」訴訟の高野正明団長、訴訟を支援する会の役員らと懇談しました。
笠井氏は原告84人全員を被爆者と認めた「黒い雨」訴訟の広島高裁判決が確定し、原告への被爆者健康手帳の交付が始まったことにふれ、「本当におめでとうございます」と長年の不屈のたたかいに敬意を表明。被爆者援護を明記した核兵器禁止条約が1月に発効し、その条約の威力が示されたとも述べ、「総選挙で力を合わせて政権交代を実現し、条約に参加する政府をつくりたい」と語りました。
佐久間理事長は「『黒い雨』訴訟の勝利は核兵器廃絶に向かう第一歩だ。非常に大きな意義がある」と強調し、内部被ばくの影響に苦しむ原告以外の多くの被害者に早く手帳を交付されるよう力を尽くしたいと述べました。
役員らは「『黒い雨』の降雨地域はもっと広がる可能性がある」などと指摘。手帳を申請すれば、証人を必要とせず、交付することなどを求めました。
懇談には仁比聡平前参院議員、辻恒雄県議、近松里子市議、すみより聡美衆院中国ブロック比例予定候補、大西オサム衆院広島1区予定候補、藤本さとし同2区予定候補が参加しました。
【「しんぶん赤旗」2021年8月6日付】