市長選告示・あるが氏訴え
補助金不正など汚職腐敗政治で揺れる東京都日野市の市長選(18日投開票)が告示された11日、「クリーンなまち日野をつくる会」の、あるが精一候補(62)=無所属新、日本共産党などが応援=は「清潔・公正な市政に変えよう。PCR検査を拡充し、暮らしを応援する市政をつくろう」と呼びかけました。
同会の山口俊樹代表は、不正解明に背を向ける大坪冬彦現市長(63)を批判。「日野を誇れる街にできるのは、不正を一貫して追及してきた、あるが氏だ」と訴えました。
共産党の清水とし子元市議(都議候補)は、現市政が「財政非常事態」を理由に市民サービスを切り捨てる一方、8・8億円の新庁舎計画を進めていると告発しました。
あるが氏の訴えを聞いた女性(40)は、「元副市長の不正は、普通の会社ではあり得ない。現市長の態度はずるい。あるがさんは頼もしいと感じた」と話しました。
自民党、公明党、都民ファーストの会などが推す大坪氏は、不正事件について「多くの市民に心配と迷惑をかけ申し訳ない」としながら、「フェイクニュースを垂れ流されている」と居直りました。
市議補選にはわたなべ氏
東京都日野市議補選(18日投開票、被選挙数3、立候補4人)が告示された11日、日本共産党の、わたなべ三枝候補(62)=新=は笠井亮衆院議員、清水とし子都議候補の応援を受け、「不正事件を全容解明し、PCR検査の拡大、ケアに手厚い市政をつくる。あるが精一市長候補とともに市政に押し上げてほしい」と訴えました。
わたなべ氏は、不正解明をもとめる市民の請願を自民党、公明党が不採択にしたと告発。「共産党市議団を4議席から5議席に伸ばして」と力を込めました。
笠井氏は、菅政権がコロナ禍で病床削減や75歳以上高齢者の医療費倍増を打ち出したこと、自公市政が国民健康保険税を値上げし、学校体育館のエアコン設置を怠る一方で、公共事業の投資的経費を多摩地域トップにしてきたことを指摘。「財政の使い方を変え、PCR検査の拡大、18歳までの医療費無料化など暮らしに寄り添う市政をつくるため、あるが市長候補、わたなべ市議候補を押し上げて」と訴えました。
訴えを聞いた女性(82)は「あるが市長、わたなべさんに検査を進めてほしい。現市長は不正事件への自分の責任を考えるべきだ」と話していました。
【「しんぶん赤旗」2021年4月13日付】