首都圏反原発連合(反原連)は7日、「原発ゼロ☆国会前集会―原発事故から10年・福島とともに―」を開きました。活動休止前最後の国会前集会で「再稼働反対」「原発いらない」のプラカードを手にした市民と野党議員が参加し「これからも声をあげ続けよう」と訴えました。
志位氏スピーチ
主催者あいさつしたミサオ・レッドウルフさんは「事故から10年たっても福島のみなさんを置き去りにしたまま原発を推進しようとしている」と批判。「休止しますが解散はしません。原発ゼロに変わるまで、みなさんとともに声をあげ続けます」と語りました。
日本共産党の志位和夫委員長、笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員、立憲民主党の菅直人元首相、大河原雅子、山崎誠の両衆院議員、社民党の福島瑞穂党首、れいわ新選組の辻村ちひろ東京8区総支部長が訴え。野党議員がステージに並ぶと「野党は共闘」のコールが起こりました。
著名人・文化人がスピーチ。作家の落合恵子さんは「反原連は、豊かで自由な時間と空間、年齢もセクシュアリティーも超えていろんな人が声をあげられる場をつくった」と強調。社会学者の小熊英二さんは「脱原発を求める運動が、国民の世論と認識を変えた。この運動は必ず勝つ運動だ」と語りました。
スピーチした日本共産党の志位和夫委員長は、福島の市民と行った懇談の内容にふれ、「10年たっても原発事故は継続し拡大し続けています」と告発。賠償と支援の打ち切りを許さず、継続・強化を求めていこうと訴えました。野党が共同提出している「原発ゼロ基本法案」を成立させ、「原発ゼロ」の日本をつくろうと呼びかけました。(志位氏のスピーチ)
反原連の活動は「一人ひとりが自発的に参加する戦後かつてない新しい市民運動をつくった」と強調。「政治がおかしい」と考えたら自発的に官邸前、国会前へ行って声をあげるという運動は、安保法制廃止の運動、市民と野党の共闘につながったと指摘。「その意味で、野党共闘の“生みの親”は反原連のみなさんがつくってきた運動です」とたたえました。志位氏は「原発ゼロを実現する一番の早道は、政権交代です。原発ゼロを実行する新しい政権をつくろう」と呼びかけ、拍手に包まれました。
【「しんぶん赤旗」2021年3月8日付】