東京の野党国会議員による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」の設立総会が3日、国会内で開かれました。国土交通省は羽田空港の国際線増便のためとして3月末に、航空機を都心上空で低空飛行させる新ルートを導入しましたが、騒音被害、落下物の不安などから、各地で住民の反対運動が起きています。
日本共産党から、小池晃書記局長・参院議員、田村智子副委員長・参院議員、笠井亮、宮本徹の両衆院議員、山添拓参院議員が参加しました。
会長となった立憲民主党の海江田万里衆院議員が「思いを同じくした議員が集まって議論し、見直しへ提案していく」とあいさつしました。
小池氏は「品川区では新ルートの賛否を問う住民投票を求める署名が法定数の3倍以上集まった。議員連盟ができたことも政府はしっかり受け止めるべきだ。党派を超えて住民の思いに応え、新ルート見直し、撤回を求めていく」と発言しました。
総会では国交省担当者への聞き取りも行いました。宮本氏がコロナで激減している航空需要の今後の推計について質問したのに、担当者は「作業に着手していない」と回答しました。山添氏が「新ルート固定化回避のための検討会」の審議の中身を質問したのに、担当者は「メリット、デメリットを検討している」と従来からの回答を繰り返しました。
各地の住民が、低空飛行の被害の実情と議員連盟への期待の思いを発言しました。
議員連盟の役員として共産党から、小池氏が顧問に、笠井氏が副会長に、山添氏が事務局次長に就任しました。
【「しんぶん赤旗」2020年12月4日付】