ひきつづき常任世話人に選ばれました
(2006年6月25日(日)「しんぶん赤旗」より)
非核の政府を求める会は二十四日、結成二十周年の節目を迎えた第二十一回全国総会を東京都内で開きました。核兵器の廃棄をうたった国連決議第一号採択から六十周年にもあたる総会。会の二十年の歩みの新たな前進をめざし、「すみやかな核兵器廃絶へ。共に声を、運動を」との訴えをだしました。
常任世話人会を代表し、ジャーナリストの増田れい子さんが開会あいさつ。「核兵器を無力化するものは、核廃絶の揺るがぬ私たちの意志と、世界を覆っている非核の政府を求める絶えまない運動です」とのべました。
中嶋篤之助(元中央大学教授)、藤田俊彦(前長崎総合科学大学教授)、日本共産党の笠井亮衆院議員の三氏が世界情勢と課題、活動方針を報告しました。
会が結成された一九八六年当時、アメリカ、ソ連(当時)を中心とした核軍拡競争が頂点にあり、核兵器は七万発も配備されていました。このもとで会は▽核戦争の防止、核兵器廃絶の実現を求める▽非核三原則の厳守▽被爆者援護法の制定―など「非核五項目」を掲げ活動してきました。国連総会決議にみられるように核兵器廃絶の流れは大きく前進してきました。
三氏は、こうした活動を振り返りながら報告。世界には依然二万七千発の核兵器があり、長期の戦争中にあるとするアメリカが核先制使用戦略をとり、被爆国日本が追従している事態を批判。(1)非核・平和の世論を広げる旺盛な活動(2)国際連帯の強化(3)非核自治体運動の発展(4)被爆者との連帯、被爆行政の改善を―などの方針を提起しました。
広島、長崎の両市長らはじめ自治体首長、団体・個人のメッセージが多数、寄せられました。百三十一人の世話人を選出しました。