日本共産党の笠井亮、清水忠史の両衆院議員は18日、来日した香港の民主派区議会議員の葉錦龍(よう・きんりゅう)氏(32)と国会内で懇談しました。
笠井、清水両氏は、昨年11月の区議選で初当選した葉氏に祝意を述べ、訪問を歓迎。葉氏は、区議選で民主派が85%以上の議席を得たと紹介し、「親中派は、香港での反政府デモを『少数派』だと攻撃していたが、選挙結果は親中派が少数派だと示した」と述べました。
笠井氏は「香港における弾圧は重大な人権侵害であり、内政問題ではなく国際問題だと1月の党大会で明確にした」と紹介。「中国政府に対して、人権侵害、東シナ海での覇権主義的行動について、日本政府も言うべきことを言わなければならない。日中両国民の真の友好のためだ」と強調しました。
また葉氏は、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関し、香港人乗客への支援などを要請。笠井、清水両氏は、クルーズ船に対する日本政府の対応の問題点を指摘しながら、人権に基づいて速やかな対応を求めていると述べました。
葉氏は「香港でも医療機関などでマスクが不足している。香港政府の対応が遅いという怒りが広がり、親中派の市民も政府を非難し始め、民主派に声をかけてきている」と紹介しました。
【「しんぶん赤旗」2020年2月19日付】