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【06.06.05】国史跡八王子城跡の滝枯れで、超党派の八王子市議10氏が工事の中止、原因究明と現状の回復を要請

国交省にデータの報告を求める

要請する超党派の八王子市議と笠井議員
 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)トンネルを建設中の国史跡八王子城跡で滝枯れが続いている問題で、超党派の八王子市議10氏が5日、文化庁に対し、トンネル掘削工事を中止し、原因究明と原状回復を要請しました。要請したのは日本共産党の山口和夫、やまこし拓児、松本よし子、鈴木ゆうじ、かのひろ子、生活者ネットの川村美恵子、若尾喜美絵、社民党の井上睦子、無所属の上島儀望、陣内泰子の各市議。日本共産党の笠井亮衆院議員が同席しました。
 一行は、国土交通省が「滝枯れは少雨によるもの」としてトンネル工事が原因として認めていないことについて、同城跡の構成部分の「御主殿の滝」が降雨の多かった5月になっても復活していないと指摘。トンネル内部で湧水(ゆうすい)の流出が続き、昨年10月以降地下水の推移が35センチも低下していることをあげ、工事を中止し、原因究明に向け地下水位の観測孔を増設するよう国交省に求めること、文化庁として史跡保存・修復の専門家を配置して原状回復できるようにすることを要請しました。
 文化庁記念物課の伊藤正義文化財調査官は「トンネル建設の技術的助言を行なう専門家に対して、湧水の具体的な状況やデータを詳細に報告するよう国交省に強く求める。住民から疑問が出ている点についても、根拠を証明するよう求める」と答えました。(本文は「しんぶん赤旗」2006年6月6日付より)

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