地元の理解を得ないまま都心上空を飛行する羽田空港の新ルートが開始される問題で20日、日本共産党国会議員らは「羽田問題解決プロジェクト」と懇談し、東京港区のタワーマンションの屋上から落下物の危険性などを確認しました。
笠井亮衆院議員、吉良よし子、山添拓の両参院議員、福島宏子、風見利男の各区議が参加。同プロジェクトメンバーと共に「白金タワー」の屋上高さ150メートルから眼下を望みました。
同マンションは、来年3月29日(同2月1日から実機での試験飛行予定)から予定される新ルート(南風C滑走路着陸時)のほぼ直下にあたり、航空機の行動は約500メートルで1時間に30回(午後3時~7時で実質3時間程度)の飛行が予定されています。
参加者は、天候に恵まれた屋上から都内を一望。小学校が近くにあることや住宅密集地であることを確認しました。騒音・落下物が心配されると声があがりました。
同プロジェクトメンバーの星野芳昭氏は、航空機が着陸のため車輪を出した時に氷塊が落ちてくる危険性を強調。同マンション周辺で車輪が出ると予想され、同ルート下には数多くの学校施設があり、運用される時間帯は子どもたちの下校時間と重なると指摘し、「被害が出ないうちに新ルートを止めたい」と話しました。
笠井氏は、「今からでも止められるように頑張りましょう。(国会の)野党間でも連携したい」と述べると、星野氏は、「心強いです」と返事しました。
小池晃参院議員秘書が参加しました。
【「しんぶん赤旗」2019年12月21日付】