日本共産党の笠井亮政策委員長は24日、NHK番組「日曜討論」に出演し、税金を使った公的行事である「桜を見る会」の私物化問題や、残り2週間となった臨時国会への対応などについて、各党の政策責任者らと議論しました。(詳報)
「桜を見る会」について、笠井氏は「絵にかいたような税金の私物化だ」と指摘。今年の招待者1・5万人のうち、安倍総理枠が1千人、官邸枠が1千人、自民党枠が6千人にのぼり、支出が予算の3倍に膨れ上がったと指摘。「前夜祭とセットで安倍後援会を大々的に接待し、公的行事を私物化し、国民の血税を使って買収を行っていたという疑惑だ」と語りました。その上で「来年は中止して見直すというが、そういう形で疑惑にフタをすることは許されない。野党は一致して追及チームを立ち上げ、真相解明にあたっている。これを追及本部に格上げし、野党が力をあわせて徹底追及したい」と表明しました。立憲民主党の逢坂誠二政調会長は「政治とカネ、税金の私物化の問題だ。今回は総理本人の問題だ。予算委員会に来て語ってもらいたい」と述べました。
安倍政権が憲政史上最長になったことについて問われて、笠井氏は「ウソ、隠蔽(いんぺい)、忖度(そんたく)と強権で政権を維持してきた。憲法をふみにじって安保法制を強行し、2度も消費税を増税する。米国、中国、ロシアにはモノもいえないだらしない外交だ。最長というが最悪だ」と批判しました。
今後の国会対応で笠井氏は「野党で一致結束して安倍政権を追及したい。『桜を見る会』と前夜祭をめぐっても、自公与党は衆参予算委員会の集中審議に応じて、説明責任を果たさせるべきだ」と指摘。「こんな政治にはもうお引き取り願わなければいけない。野党の力をあわせた国会論戦と、国民の審判で安倍政権に引導を渡したい」と語りました。
【「しんぶん赤旗」2019年11月26日付、画像は11/25昼のNHKニュースより】