大激戦となっている福島県議選(10日投票)で日本共産党の現有5議席の絶対確保とさらなる前進をめざして、志位和夫委員長は2日、いわき市の2カ所と郡山市で支援を訴えました。志位氏が「日本共産党の前進で、安倍政権と一体の被災者切り捨て、県民のくらし切り捨ての冷たい県政を転換し、希望と安心の県政をつくりましょう」と力を込めると、各地で詰めかけた聴衆から盛大な拍手が湧き起こりました。同日、笠井亮政策委員長が会津若松市と須賀川市で、藤野保史政策副委員長が福島市で訴えました。
笠井氏は会津若松、須賀川両市の街頭で、県政でも国政でも緊急課題は台風19号・豪雨の被災者救援と一日も早い復旧だと強調。「大型事業でなく、まずやるべきは命を守る県政だ。こういうときこそ、暮らしに希望と安心をつくる政治が必要」と訴え、「そうだ」と拍手が起きました。
東京電力福島第2原発の廃炉決定への一番大きな力となったのが県民の声だと指摘。県内原発全基廃炉の請願の唯一の紹介議員となり、県民の願いを議会に届け政治を動かしてきた共産党が「原発マネーと無縁だからこそブレずに再稼働反対、原発ゼロを訴えられる」と力を込めました。
「ふくしま県市民連合」の伊藤宏之共同代表が会津若松で応援に立ち、「野党と市民の共闘の中心的役割を果たしているのが日本共産党」と激励しました。
会津若松市区(定数4)で16年ぶりの党議席の回復をめざす、ふるかわ芳憲候補は「これまで届かなかったみなさんの思いを今度こそ託して」と力説。須賀川市・岩瀬郡区(定数3)で初の女性県議誕生をめざす丸本ゆみこ候補は「公立病院や県立高校の存続を願う声を必ず県に届ける」と訴えました。
笠井氏は「市民と野党の共闘の先頭に立つ、ふるかわ候補へ党派を超えて支援を」「須賀川市議として5期20年頑張り抜いた丸本候補を必ず県議会に」と訴えました。
会津若松で演説を聞いた女性(62)は「原発反対など主張が一貫している共産党に入れたい」と話しました。
【「しんぶん赤旗」2019年11月3日付】