―外務委― 笠井議員が首相の靖国参拝を批判
麻生太郎外相は24日の衆院外務委員会で「(靖国問題)で首脳会談ができないと言っているのは中国だけ」と述べました。
これまで小泉純一郎首相は、(靖国参拝)を批判しているのは「中国と韓国の国だけ」と述べてきました。麻生外相は、笠井亮議員の追及に、両国以外の国からの批判があることを否定できなくなって、「首脳会談ができないと言っている」と言い逃れてきています。
笠井氏は、首相の靖国参拝に対して中国、韓国以外の政府首脳からも批判があるとして、シンガポール政府のホームページに掲載されているゴー・チョクトン上級相(前首相)の発言を示しました。同上級相は2月6日のアジア太平洋円卓会議で「この問題で日本は外交的に孤立している。・・・日本の指導者たちは靖国への参拝をやめ、靖国神社の政治的メッセージを承認すると見られることなく他の方法を見いだすべきだ」と求めています。笠井氏は「中国、韓国以外からも批判があるのは明確だ」とただしました。
麻生外相は、答弁を修正する一方で「(批判を)直接外相からいわれたことはない」と述べ、「日本がアジアの中で孤立しているとは思わない」と強弁しました。
笠井氏は「直接いうのはよほどのこと。こうやって世界に発信されているメッセージに真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ」と批判しました。
その上で、本当に国益を考えるなら、アジアと世界の信頼回復のために「首相の靖国参拝をとりやめる」と表明することが必要だと強調しました。(しんぶん「赤旗」より)
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