草の根の運動とスクラム、増税、憲法改悪阻止へ全力
突然の、東京での選挙戦でしたが、都内各地を駆け巡り、猛烈な暑さと熱いドラマの1カ月でした。どこでも大奮闘する支持者や後援会員、党員、そして、労働者、業者、女性、青年の姿があり、みなさんに励まされ、元気をもらって思いっきりたたかい抜くことができました。本当にありがとうございました。
選挙後、「大変な時代になるようでこわい。はっきりした野党がんばって」「これから日本はどうなる。ますます野党らしい野党が必要だ」「とりあげてほしいことがいっぱいだ」と、駆け寄って声をかけてくれるなど、さらに熱い期待を感じています。自公絶対多数の国会に、自民党に入れた人もふくめて厳しい警戒と監視の目が注がれる一方、「たしかな野党」に寄せる思いはいっそう強まっている。その貴重な議席を担う責任と役割の重さに身の引き締まる思いです。
「小泉劇場」といわれる選挙戦で関心も高いなか、郵政民営化のウソをつきとおし、「改革を止めるな」と叫んだ小泉自民党のキャンペーンに、正面から事実をしめして論戦を堂々と挑んだ唯一の党。日本共産党の候補者であることが誇らしく、ただでさえ大きな声ですが、訴えにもつい力がはいりました。
街頭で、ビラを受け取りじっと立ち止まって耳を傾け、「バスに乗り遅れたわ」という女性や、家から出てきて「自民党には愛想がつきた。民主党にもがっかり。首尾一貫している共産党が好きになった」という男性など、多くの出会いがありました。国民には痛みと庶民大増税だけを強いる政治に、「大企業の市場原理のままなら政治なんかいらない」「年金が減って増税とは死ねというのか」「10月から特養ホームの支払いがふえる」「子どもが生めない、パパが帰ってこない国まちがっている」「私たちのためにお願いします」とギュッと手を握られ、痛切な思いを受けとめました。
戦後・被爆60年、母親の原爆体験を胸に、野党外交で出会ったアジアの人びとを思い浮かべながらの総選挙でもありました。外交問題をまったく語らずに、首相の靖国参拝にこだわり、憲法9条を変えて「海外で戦争をする国」にしようとすることなど、日本国民は決して認めていません。いまこそアジアや世界と心かよう「たしかな野党」の出番です。
選挙中、隠し続けてきた大増税と改憲発言がいっせいにふき出してきました。首都東京の草の根の運動とがっちりスクラムをくんで、いよいよ21日からの国会にたちむかう決意です。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(「しんぶん赤旗」2005年9月16日付)