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【第190通常国会】南スーダンに特殊部隊/笠井氏追及に防衛省否定せず(16/03/16外務委)

 アフリカの南スーダン共和国に展開中の自衛隊PKO(国連平和維持活動)部隊に、海外派兵を専門に担う陸上自衛隊・中央即応集団(CRF)傘下の、ほぼすべての部隊が派兵されていることが分かりました。16日の衆院外務委員会で、日本共産党の笠井亮議員の質問に対し、若宮健嗣防衛副大臣が明らかにしました。
 若宮氏は、第1空挺(くうてい)団を除いて、南スーダンに司令部、司令部付隊、第1ヘリコプター団、中央特殊武器防護隊、国際活動教育隊、中央即応連隊、対特殊武器衛生隊の派兵実績があると答弁。南スーダンの自衛隊「施設隊」は、指揮系統だけでなく、部隊編成でもCRFが全面関与している実態が判明しました。
 笠井氏は、“陸自唯一の特殊部隊″とされる「特殊作戦群」についても、他のCRF部隊と組み合わせて活動すると防衛省はこれまで説明してきており、「当然派兵されているはずだ」と指摘。若宮氏は、「そういう文脈になろうかと思う」と述べ、派兵を事実上認めました。
 笠井氏は、戦争法によって南スーダンPKOに「駆け付け警護」などの危険任務が付与されれば、特殊作戦群などのCRF専門部隊が担うことになると指摘。戦争法の危険性がますます明白となりました。
【「しんぶん赤旗」2016年3月17日付】

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