「東電福島原発事故を忘れない 3・11集会」が11日、神戸市中央区で開かれ、110人以上が参加しました。原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会の主催です。
福島原発賠償ひょうご訴訟の原告で、福島県富岡町から兵庫県宝塚市に避難し、いま大阪市東住吉区に住む槇奈緒美さんが原発事故後の健康悪化の苦しみなどを報告し、「被ばくを避けて健康を守る権利を訴え続けたい」と語りました。
同訴訟弁護団の坂本知可弁護士が講演し、孤立や経済的困窮、子どもがいじめに遭うなど避難者の苦境と、国・東電の責任の明確化や完全賠償、避難の権利確立などを目標にした同訴訟について詳しく報告。「被害はいまでも続いています。原発事故を絶対に忘れてはいけない。ぜひ傍聴に」と訴えました。
日本共産党の笠井亮衆院議員が講演。森友決裁文書改ざん疑惑にふれて「安倍政権大破たんの状況になりつつある。原発のない、憲法が生きる政治に変えるとき」と強調したうえで、4野党共同提出の「原発ゼロ法案」について、政治の意思として原発ゼロを決断するものであるなど画期的な意義を説明。原発撤退や自然エネルギー拡大が世界の流れだとして、「日本こそエネルギー大転換の実現を」とよびかけました。
【「しんぶん赤旗」2018/3/12付】