野党議員そろって訴え
大激戦、大接戦のまま終盤戦に突入した新潟県知事選(10日投票)。市民と野党の共闘の池田ちかこ候補は4日、村上、胎内、新発田などの各市を駆け巡りました。街頭演説場所には大勢の人が集まり、「再稼働推進の自民党が推す相手候補が知事になったら原発が動かされ大変」との熱い期待や声援が寄せられました。
午前の胎内市役所前で池田候補は、原子力規制委が柏崎刈羽原発6、7号機に「適合」の判断をし、「今回の知事選は地元同意を判断する知事を選ぶ選挙」と強調。安倍政権が再稼働方針を示している中で、「知事は最後の砦(とりで)。私が知事にならなかったら原発は動いてしまう。そうならないよう、残りの選挙期間、悔いのないたたかいをしたい。どうか力を貸してください」と声をふりしぼり訴えると大きな拍手が起こりました。
訴えを聞いた男性(69)は「原発の怖さは福島の事故を見ればわかる。再稼働は反対です」と話し、別の女性(77)は「今まで声を掛けなかった人にも電話する」と意気込みます。
同日午後、再稼働大推進の官邸直結の相手陣営も同市役所前で宣伝。「自公隠し・原発争点隠し」しながら、期日前投票への動員に躍起でした。
日本共産党・笠井亮、無所属の会・野田佳彦、黒岩宇洋、中村喜四郎、社民党・吉川元の各衆院議員が応援に駆け付けた新発田市の大型商業施設前は、市民や地元議員らで埋め尽くされ熱気いっぱい。笠井氏は、再稼働に同意せず官邸の言いなりにならない池田候補を押し上げようと強調し、「市民と野党の共闘で安倍政権を終わらせ、うその無い政治を実現しよう」と訴えました。
【「しんぶん赤旗」2018/6/5付】