玄葉外相 笠井議員の指摘を否定できず
日本共産党の笠井亮議員は1日の衆院外務委員会で、環太平洋連携協定(TPP)参加問題について、「事前協議も交渉参加もきっぱりやめるべきだ」と求めました。
笠井氏は、TPP参加に関して政府が言う米側との「信頼醸成の材料」は、「米国が2国間の懸案事項とする非関税・関税措置撤廃に日本側がこたえることではないか」と追及しました。
玄葉光一郎外相は、「(米側は日本側が)高いレベルの経済連携にコミット(=関与)する意思があるのかどうかを試している」と答弁。「米側の懸案事項は自動車、保険、牛肉の3項目だけか」と笠井氏が追及すると、玄葉氏は、「100%は断言できない」と述べ、米側がさらに新しい懸案事項を日本側に突きつけてくる可能性を認めました。
笠井氏は、「米側にたいし国民、各界の懸案事項を米側に伝え、回答させて、国民にきちんと公開しているかどうかの姿勢が問われている」と指摘。玄葉氏は「言えないこともあるが、精いっぱいの情報公開に努める」と答弁しました。
笠井氏は「これでどうやって国民的議論をやれというのか」と批判しました。
(しんぶん赤旗/2012年8月2日より)
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