国や東京都が東京外環道(関越~東名間約16km)と地上部街路「外環ノ2」の計画をおしすすめようとしている問題で東京都練馬区内を調査、住民と懇談しました。
田村智子参院議員、坂尻まさゆき衆院東京9区予定候補、今秀子同10区予定候補、吉良よし子参院東京選挙区予定候補、松村友昭前都議、練馬区議団も参加しました。
外環道は昨年末国交省が本格工事に着手する意向を表明し、ことし4月にはNEXCO東日本、中日本に事業認可、世田谷区の東名ジャンクション予定地では施工ヤードの整備など「準備工事」を強行しようとしています。
事業のやり方は高速道路会社の事業と税金による事業を組み合わせた「合併施行」という方式で、かつて民主党が「不採算の道路を造り続ける仕組み」「薄皮まんじゅう方式」などと痛烈に批判していた自公政権時代の方式そのものです。しかも「有料道路事業を基本とし」としながら、実際は1兆2800億円の事業費のうち高速道路会社の負担はわずか2460億円で、残りの1兆340億円は国と都の負担です。
地上部街路「外環ノ2」は現在練馬区、杉並区、武蔵野市で東京都や国土交通省、沿線住民、商店会・町会の代表らを構成員に「必要性やあり方などについて、広く意見を聴きながら検討を進め」る一貫として「話し合いの会」が行われていますが、その最中に都は練馬区大泉ジャンクション付近の約1kmの区間について国交大臣に事業認可を申請し、つよい批判がおきています。
調査では大泉ジャンクション付近や「外環ノ2」約1km区間などを視察。「外環ノ2」の計画地になっている石神井台地域で住民とともに住宅地や野鳥の森公園などを歩いて調査しました。住民からは街や公園が分断されること、排気ガスや騒音・振動問題、交通量の激増、立ち退きなど深刻な問題が次々と指摘されました。
笠井議員らはこの日国交大臣が「外環ノ2」約1kmについて事業認可を強行したことを批判、この間の日本共産党の国会論戦を紹介しながら、無謀な計画を許さぬため力をあわせて頑張りましょうとよびかけました。