民青・東大駒場班が文科相に要請
給付制奨学金の創設
在学採用の早期支給を
日本民主青年同盟東大駒場班は2日、平野博文文部科学相あてに、給付制奨学金の創設や在学採用奨学金の支給時期を早めることなどを要請しました。日本共産党の笠井亮衆院議員が同席しました。
東大駒場班が5~7月に学生90人に行った聞き取り調査では、「(家賃が安い)学寮の定員を増やしてほしい」(39%)に次いで「給付制の奨学金創設」という声が32%となっています。
要請では▽学生支援機構の奨学金制度を無利子中心にし、給付制奨学金を導入すること▽国の教育ローンの入学資金や入学時特別増額貸与奨学金の返済を無利子にすること▽入学前に奨学金貸与の申し込みをする「予約採用制度」を高校や予備校などに周知徹底すること―などを求めました。
参加した学生からは「奨学金の支給が申請から2ヵ月もかかるとは知らず、(進学先で申請する)在学採用で申し込んだ。7月の支給まで月2万円の仕送りだけ。勉強に必要な教科書・書籍代の支払いができず、クレジットカードで支払いを先送りした」「無利子奨学金の2012年度以降の申請者に限定した返還猶予制度の対象をもっと広げてほしい」などの声が出されました。
笠井氏は「大変な学生に寄りそい、奨学金制度施策の充実を」と求めました。
文科省の担当者は「予約制度の周知徹底は大事なこと」とのべるとともに、在学採用の奨学金の支給時期について「大学からの申請は4月上・下旬、5、6月の4回受け付けており、4月上旬であれば下旬にも支給は可能だ」と述べ、大学側の対応で改善できることが分かりました。
(「しんぶん赤旗」8月3日付けより)