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【12.07.25】小石川植物園の名勝・史跡指定と保全について文化庁から説明聴取

(2012年7月27日「しんぶん赤旗」より)
 東京都の日本共産党文京区議団(島元雅夫団長)は25日、衆院第2議員会館で笠井亮衆院議員秘書とともに小石川植物園が1月末に区教育委員会の申請を経て名勝・史跡に指定された経過について文化庁の説明を受け、意見交換しました。桑名文彦衆院東京2区候補、吉良よし子参院東京選挙区候補が同席しました。
 区は、植物園の敷地の一部を東京大学から貸与を受け、区道を拡幅する計画を進めています。区民などから江戸時代からの歴史ある遺産を削り、生態系を壊すものとの批判が起きています。一方、文化庁の文化審議会は同園を名勝・史跡に指定するよう答申、今秋の告示に向けた手続きが進められています。植物園が「御薬園を起源とする日本初の近代植物園であり、多様な地形や植物による優れた風致風景を保つ」などといった点で文化財としての価値が評価されたものです。
 席上、文化庁文化財部記念物課企画調整係の堀敏治係長は名勝・史跡に指定されると現状の変更は文化財保護法により文化庁長官の許可が必要になると述べ、指定前に工事計画があったとしても新たな変更は許可を受ける対象と言明しました。
既に1期工事の壁改修と拡幅工事では多くの樹木が伐採されており、島元団長は拡幅計画について「生態系を破壊するなどの可能性が出た場合、どう対応するのか」と質問。堀氏は、文化財としての重要な要素を損なうと文化審議会が判断した場合、現状変更を許可しないこともあり得ると答えました。

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