2万4000人国民大集会 志位委員長あいさつ
消費税大増税、社会保障大改悪、原発再稼働、環太平洋連携協定(TPP)への参加…。野田内閣と民主、自民、公明3党による悪政をはね返す、「いのちと暮らしを守れ! 怒りの国民大集会」が23日、東京・明治公園で開かれました。全国から2万4000人が参加。前夜、「原発再稼働やめよ」と首相官邸前でおこなわれた4万5000人の抗議行動とともに、国民の力で悪政をはねかえす確信がみなぎる集会となりました。
民自公3党が、消費税増税法案などを26日にも強行可決して、衆院を通過させようとしています。参加者は、うちわに書かれた「怒」の文字を掲げ、必ず廃案に追い込む強い意思を示しました。
全労連の大黒作治議長が主催者あいさつし、マスコミが「決められない政治」とあおっても、消費税増税と原発再稼働は決めてはならない、と強調しました。
連帯あいさつをした主婦連合会の山根香織会長は、「止めどない増税が生活を破壊する。断固阻止したい」と語り、東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの綱島不二雄代表委員は、「被災者が主人公の、本当の復興をなしとげたい」とのべました。
日本共産党の志位和夫委員長が連帯あいさつし、「民自公は、国会の中では多数かもしれないが、国民の中では日に日に孤立を深めている」と指摘。「消費税、TPP、原発、基地―それぞれの切実な一致点での共同を発展させながら、互いに連帯を強め、日本を変える新しい統一戦線をつくろう」と訴えました。
北海道から参加した女性(64)は、「増税を強行しようとするほど国民の怒りは広がる。怒りを力に増税を阻止する」と語り、東京都世田谷区の男性(26)は、「増税は本気で止めます。やってやるぞ、という思いです」と話しました。
参加者は「怒りを運動の力に変え、たたかいをいっそう強め、悪政阻止にむけて全力をあげましょう」とした集会アピールを採択。集会後、3コースに分かれて都内をデモ行進しました。
主催は、全労連や全国商工団体連合会、全日本民医連、農民運動全国連合会、新日本婦人の会などでつくる同集会実行委員会です。
(6月24日「しんぶん赤旗」より)