笠井議員=米に沖縄の声伝えよ
日本共産党の笠井亮議員は26日の衆院外務委員会で、普天間基地「移設」問題について質問し、日米合意の撤回と新基地建設の断念を求めました。
笠井氏は、玄葉光一郎外相らが25日、来日したパネッタ米国防長官と会談し、「移設」を進めるための環境影響評価書の提出を年内に行うことを伝えたことを、「沖縄県民の大きな怒りを買っている。伝えるべきは『県内移設反対』が沖縄県民の総意だということだ」と主張しました。玄葉外相は「県民みなさんの意見は厳しいと伝えた」と述べながら、日米合意に従って全力を尽くすことを確認したと答弁しました。
笠井氏は「(移設は)できないという沖縄県民の立場を率直に伝えないと米国側にも判断を誤らせることになる」と指摘。防衛省が5月に出した「海兵隊が沖縄に所在する重要性」を説明したパンフレットに対し、沖縄県が「質問書」を提出したのにいまだ回答がないことを批判しました。
また、玄葉外相自身が野党時代、国会で「海兵隊がグアム、ハワイに後方展開されても軍事的能力や抑止力が低下しないならば十分検討しうるテーマだ」と沖縄県と同じ視点で質問していた事実を示し、「今度は大臣として自問自答すべきだ」とただしました。
玄葉外相は「抑止力が低下しないのであれば違う選択肢があるが、現状ではそれは生まれない」と釈明。笠井氏は「沖縄に海兵隊がなぜ必要なのかについて答えがない」と批判しました。(しんぶん赤旗/2011年10月31日より)
◆審議録(bt_20111031115529.pdf
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