小池政策委員長、笠井衆議院が訴え
東日本大震災と福島第1原発事故から3カ月になる11日、日本共産党は原発からの撤退を求める宣伝・署名行動を全国でいっせいにおこないました。東京・渋谷駅ハチ公口前では、小池晃政策委員長、笠井亮衆院議員を先頭に党中央の宣伝・署名活動が取り組まれ、約50人が参加。約1時間で300人近くが署名に応じました。
演説で小池氏は、志位和夫委員長とともに訪れた避難所で、原発事故で自宅を追われた住民から「もう原発はなくしてください」と涙ながらに訴えられたのが忘れられないと述べつつ、「津波や地震は天災でも、原発事故は天災ではない。これはまさに人災だ」と指摘。自然エネルギーへの転換で原発をなくすことは可能だと強調。原発ゼロに向けて力を合わせようと訴えました。
笠井氏は、今回の事故をきっかけに、世界で原発からの撤退の動きが広がっていると指摘し、党中央の署名は「原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムをつくること」だけを求めるシンプルなものだと紹介。「原発はもうごめんという思いをどうか署名にお寄せください」と訴えました。
もうすぐ2歳になる男の子をつれて署名した写真家の女性(28)は、「この子のことを思って署名した。福島に友人がいるけど、外にも出られないで大変だ。放射能が体に入って、子どもが大きくなってからどうなるのか不安だ」と語りました。別の女性(23)も、「人の力で抑えられないものをつくってはいけない。昔から反対する人はいたが、この事故が起こるまでみんな気づかなかった。国会をみていても、争っている場合じゃない。一つにまとまるべきだ」と述べました。
たぞえ民夫都議、林竜二郎民青同盟中央常任委員、女性後援会の西川きょう子さんもマイクを握って署名への協力を呼びかけました。
不破哲三党社会科学研究所長の講義をまとめた『「科学の目」で原発災害を考える』を買い求める人も相次ぎました。
(「しんぶん赤旗」6月12日付けより)