(2010年11月30日「しんぶん赤旗」より)
3年ぶりとなる日韓・韓日議員連盟の34回合同総会が29日、国会内で開かれ、日本・韓国両国の国会議員約100人が参加しました。午前の開会式には、10月、日韓議連に議員全員が加盟した日本共産党から、志位和夫委員長(同連盟副会長)と市田忠義書記局長(同幹事)、穀田恵二国対委員長(同常任幹事)、笠井亮衆院議員、山下芳生参院議員が出席しました。志位委員長は総会で、李相得韓日議連会長とあいさつを交わしました。
合同総会では、出席者全員で、北朝鮮による韓国・延坪島砲撃で犠牲になった人々を黙とうし、被害者、遺族らに哀悼の意と、お見舞いを伝えました。
渡部恒三日韓議連会長はあいさつで、日韓議連に日本共産党の全議員が加盟し、全ての政党による議連になったことを紹介し、「国民と国会が、世界の平和、日本の発展にとって日韓両国の友好が大事であるとの認識を持っているからだ」と発言しました。
李会長は、8月10日に菅直人首相が出した「日韓併合」100年の談話、植民地時代に日本に持ち出された「朝鮮王朝儀軌」を含む図書の韓国への返還協定締結―など、韓日関係にとって2010年は節目の年だったと指摘し、「未来志向の関係を強化するため、来年は新しい韓日関係の元年にしたい」と抱負を述べました。
来賓あいさつにたった菅首相は、韓国の李明博大統領が来日する来月半ばに図書を返還できるよう「超党派の皆さんの協力をお願いしたい」と述べ、今国会中の図書協定承認を要請しました。
総会は共同声明を採択し閉会しました。
総会分科委員会に出席した日本共産党議員は以下の通り。安保・外交 井上哲士参院議員、経済・科学技術 田村智子参院議員、社会・文化 笠井衆院議員、山下参院議員、法的地位 穀田、宮本岳志両衆院議員。
同日夜、都内で開かれた渡部会長主催による懇親会には、市田書記局長、穀田国対委員長、笠井、山下両議員が出席しました。