(2010年12月3日「しんぶん赤旗」より)
芸能・文化の実演者の団体などで構成される芸団協(日本芸能実演家団体協議会)は2日、150人の芸能・文化関係者が参加し、58万の署名を持って、各党の国会議員と文部科学省に文化関連予算の大幅増額等を求める請願活動を行いました。
音楽議員連盟(音議連)の議員とともに文科省に請願に訪れた野村萬(能楽師)芸団協会長は、高木義明文科相に対して「58万の署名を大事な背骨として、これに肉をつけ、血を通わせ、文化立国へと進めていくことが必要」と強調。ピアニストの中村紘子さんは、文化・芸能の重要性と国の支援を訴えました。日本映画監督協会理事長の崔洋一さんは国が多様な文化を育てる方針を持つべきだと述べました。
同席した日本共産党の市田忠義参院議員・音議連副会長は、「文化予算の増額を求める署名が、58万も集まったのは画期的。文化は効率で計れない。『文化力』をつけてこそまともな国の発展もある」と訴えました。高木文科相は「これだけの署名は重く受け止める」と述べました。
これに先立ち、芸団協の野村会長と崔監督らが、国会内で日本共産党国会議員団に請願を行いました。