笠井議員が前原外相に迫る
日本共産党の笠井亮議員は27日の衆院外務委員会で、沖縄・米軍嘉手納基地の改修工事にともない米軍機が近隣の普天間基地でダイバート(目的地変更)訓練を行い、周辺住民に深刻な騒音被害を与えている問題を取り上げ、米国に訓練中止を迫るよう前原誠司外相に迫りました。
負担軽減に逆行している
笠井氏は、宜野湾市上大謝名地区では、9月22日から約1カ月間で、100デシベルを超える騒音が47回も観測された調査結果(同市調査・資料参照/PDFbt_20101115143251.pdf)
)を提示。「電車通過時の高架下の音に相当する。『赤ん坊が怖がり泣く』『心臓が悪く命にかかわる問題』などと住民から悲鳴が寄せられている」と述べ、「政府は沖縄の負担軽減を言うがそれと逆行しているではないか」と迫りました。
前原外相は、「苦情が寄せられていることは認識している」としながらも「あくまでも滑走路修復にかかわる一時的なもの」と答弁。
笠井氏は、「修復といっても18カ月かかる。県議会も意見書を決議し『なし崩し的に基地が運用される』と危ぐしている」と指摘。クリントン国務長官との日米外相会談(27日)で「直接、訓練はやめてもらいたいというべきだ」と主張しました。
前原外相は、「現地の米軍にモノを言うのが大事」と答え、安住淳外務副大臣が現地を調査した上で、フィールド在日米米軍司令官に申し入れることを明らかにしました。
(しんぶん赤旗/2010年10月28日より)
◆審議録(bt_20110920115347.pdf)