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【10.04.07】「朝鮮王室儀軌」の返還めぐって日韓議員が懇談、笠井議員出席

超党派で文化財問題の解決に努力

 
 日本による朝鮮半島の植民地支配期(1910~45年)に持ち出された文化財「朝鮮王室儀軌」の返還を求める韓国の国会議員団が6日に来日し、日本の国会議員と都内で昼食会を開き懇談しました。日本共産党から笠井亮衆院議員が出席しました。

 朝鮮王室儀軌は、李朝時代(1392~1910年)に王室の行事を後代に伝えるために文章や絵画で記録された文書。一部が朝鮮総督府を通じて日本に持ち出され、現在は宮内庁書陵部が所蔵しています(所蔵リスト)。韓国国会は2006年12月と今年2月に返還を求める決議を採択しています。

 昼食会で与党・ハンナラ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)議員は、「儀軌は大事な文化遺産であり自尊心でもある」と強調。返還に向けて日韓両国の政府・国会の努力が必要だとし、「韓国併合100年にあたる今年、よい結果を生み出したい」と語りました。

 笠井議員は「ユネスコ(国連教育科学文化機関)の条約にあるように、文化財は原産国に戻すべきだ」として、「儀軌が元の場所に戻るよう日韓の議員が力を合わせ、日本側も超党派で努力していきたい」と述べました。

 このほか昼食会には、日本側から公明党の魚住裕一郎参院議員、社民党の阿部知子衆院議員、韓国側からハンナラ党の鄭義和(チョン・ウィファ)、李範観(イ・ボムグァン)、成允煥(ソン・ユンファン)、野党・民主党の金富謙(キム・ブギョム)、崔文洵(チェ・ムンスン)の各議員が出席しました。

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