集会に21000参加=普天間基地の即時閉鎖を要求
米軍機の爆音と墜落の危険で住民の生活を脅かす沖縄・米軍普天間基地の即時閉鎖などを求めて、「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」(同実行委員会主催)が8日、同基地が居座る宜野湾市内で開かれました。
日本共産党国会議員団から、市田参院議員を始め穀田衆院議員、赤嶺衆院議員、笠井衆院議員、仁比参院議員が参加しました。
夏のような日差しのなか、第1会場の海浜公園屋外劇場には県内外から続々と参加者が集まり、劇場外の広場まで2万1000人で埋まりました。普天間基地返還と名護市辺野古など県内に米軍新基地をつくらせない固く強い県民の意思を改めて示しました。「(鳩山)新内閣に県民の民意に基づいて交渉することを求めて、団結してがんばろう」―。全体の唱和は、日米両政府に届けと言わんばかりに青い空に響き渡りました。
同実行委員会の共同代表の一人で主催者を代表してあいさつした伊波洋一宜野湾市長は県民大会の意義を、「戦後64年も続く米軍基地の負担、苦しみと悲しみに終止符を打つ英断を鳩山首相に求める」と強調しました。
同じく共同代表の一人、翁長雄志那覇市長は「私は保守系の政治家だが、県民の心は基地の整理・縮小で一つになれる」と述べ、北谷町の野国昌春町長は「住民の米軍基地負担の限界は超えている。普天間基地を嘉手納基地に統合する案は絶対に許されない」と意見表明しました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「本気になって、外交交渉をやる気があるのかどうかが鳩山内閣に問われている。(普天間基地の)県内移設を強行するならば今日を上回る大きな県民大会を開き、県民の意思を示そう」と訴えました。
県民大会では、普天間基地の即時閉鎖・返還と日米地位協定の改定を求めるなどとした決議・スローガンが、盛大な拍手で採択されました。
(しんぶん赤旗/2009年11月10日より編集)