超党派議員の「核軍縮に関する勉強会」に参加
日本共産党の笠井亮衆院議員は二十七日、来日中の「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)のギャレス・エバンス共同議長(元オーストラリア外相)に対し、核兵器廃絶に向け志位和夫委員長がオバマ米大統領にあてた書簡と、それへの米政府からの返書の写しを手渡しました。受け取ったエバンス氏は「良い手紙だ」と述べました。
エバンス氏は同日午前、国会内で開かれた超党派国会議員による核軍縮に関する勉強会で「核のない世界、核軍縮に向けて」をテーマに講演しました。
質疑応答のなかで笠井議員は、ICNNDの活動は時宜にかなったもので重要と述べ、「(核廃絶に関するプラハでの)オバマ大統領の演説を歓迎している。今こそ核兵器廃絶に向けた国際条約の交渉が開始されるべきではないか」と質問。エバンス氏は、オバマ演説の内容は注目されるとして、「委員会では核兵器廃絶にむけた条約の議論もある。インパクトのある報告書をまとめたい」と述べました。
ICNNDは、日豪両政府の主導により昨年十月に設立。エバンス氏と、川口順子元外相が共同議長を務めます。ペリー元米国防長官ら各国の専門家が委員となり、来年五月のNPT(核不拡散条約)再検討会議の成功と、核軍縮を進めるため、年内に提言(報告書)をまとめる予定です。勉強会には日本共産党の井上哲士参院議員も参加しました。
(しんぶん赤旗/2009年5月28日より)