被爆2世として決意新たに
オバマ米大統領が「核兵器のない世界」をよびかけたプラハ演説を、私自身、被爆二世として大きな感慨をもって受け止めました。
子どもの頃から広島のあの日の生き地獄を母から聞かされて育った私は、この世から核兵器をなくす党と出会い、学生時代から国際舞台でも訴えてきました。
ところが、80年代初め、欧米の反核運動が高まったときでさえ、核兵器廃絶は「夢物語だ」「究極目標だ」といわれ、90年代にアメリカを反核遊説したときにも、「リメンバー・パールハーバー」の声が返ってきました。
それが米現職大統領として初めて「原爆投下した国の道義的責任」を明言とは、隔世の感。被爆者を先頭に訴えぬいてきた世論と被爆国民の運動を実らせるときです。
麻生首相は、5月8日の衆議院予算委員会で、私の質問に「世界中が大きく歴史を転換させうる極めて重要で前向きな話」と答弁しました。
そうであるなら被爆国政府として核兵器廃絶の国際条約交渉のイニシアチブを発揮すべきです。被爆国がアメリカの「核の傘」に頼り続けるなど絶対にゆるされません。
日本共産党の議席を大きく伸ばし、「核兵器のない世界」めざす先頭にたつ日本、世界に誇る憲法9条を守り抜く日本をつくろうではありませんか。