外務委員会で笠井議員が厳しく批判
「ブッシュ大統領はブッシュ大統領だ」――十日の衆院外務委員会で、中曽根弘文外相からこんな発言が飛び出しました。
日本共産党の笠井亮議員が、イラク戦争の大義とされた大量破壊兵器保有情報の誤りについて、ブッシュ米大統領が「大統領在職中の最大の痛恨事」(米ABCテレビ、一日)と述べたことを指摘したのに対し、あくまで戦争支持で開き直ったのです。
笠井氏は、中曽根外相がイラク戦争開戦当日の参院本会議質問(二〇〇三年三月二十日)で、イラクの大量破壊兵器保有を明言し、「(戦争)支持は、大量破壊兵器の脅威を除去する点からも国益にかなった対応」と断じていたことを示し、現在の認識をただしました。
中曽根外相は「(戦争支持は)今も正しかったと思っている」と強弁。笠井氏が「『痛恨事』とは思っていないのか」と重ねてただしても、戦争で百万人ともいわれる多くの人命が失われたことには目もくれず、「イラクが復興に向け進んでいることを考えると(戦争支持は)認められる」と開き直りました。
笠井氏は、イラク戦争は米国がウソにより強行した国連憲章違反の先制攻撃戦争だと指摘し、「いまだに『正しかった』とは本当に驚くべき話だ」と厳しく批判しました。
米国に言われるままに支持し、ブッシュ大統領にハシゴをはずされても支持を続ける―。軍事一辺倒で思考停止した自公政権の哀れな姿を象徴しています。
(2008年12月11日/しんぶん赤旗より)
◆会議録(PDF/bt_20090513113906.pdf)